PEレジンシェラー

渓流ベイトフィネスのPEラインについて

渓流ベイトフィネスのPEラインについて、多少重複する部分もありますが前回のラインシステムよりも詳細に書きたいと思います。

また、一度PEラインを使ってみたけどバラシが増えてダメだったという人向けにちょっと書いてます。

個人的には圧倒的にPEライン派で、たまにイワナを釣りに行く時にナイロンラインの4ポンド等を使う程度なのですが、PEラインよりも伸びるのでミノーにアクションをかけていてもダイレクト感がなくて、ここ最近ではナイロンラインの出番はほとんどありません。(気温がマイナスになるようなシチュエーションではナイロンの方がおすすめです。水滴が凍ってPEラインに数珠のような氷の塊が出来上がります)

という事でPEラインは

  • 同程度の強さでもナイロンより細いのでキャストフィールが気持ちいい
  • 伸びないのでミノーへのアクションがかけやすい
  • 同じポンド数で細く出来るので流れの影響を減らせる
  • 紫外線及び吸水による劣化がない

こういった理由からおすすめなのですが

デメリットは、根ズレに弱い、商品単価が高く高価に見える事ですね。根ズレは4本撚りのラインでリーダーを接続する事によって対応でき、PEラインは寿命がナイロンラインよりも長いので結局、安上がりになります。

初心者の方やまだPEラインを扱った事がない人にとってはPEラインとリーダーの接続でノットを組まないといけないのが最大のハードルになるかなと思っています。

しかし

そのデメリットを超えるメリットがありますし、ノットの結び方は簡単な物や補助ツールもあるので、ぜひPEラインにチャレンジしてみてください。

 

最後におすすめのPEラインも紹介しています。

 

PEラインを過去に試してみて失敗した人

PEラインは選択したラインやロッドによってバレまくります。

もう尋常じゃないくらいバレるというかヒット直後にはもう、またバラすんじゃないのかこれと思うレベルに到達する人もいるでしょう。スピニングロッド時代にPEラインを試した私がそうでした(笑)

PEラインを試してみた結果、40後半クラスのブラウントラウトを何本もバラしましたし、石にちょっとラインが振れただけでスパッと切れたりしました。

うわぁ・・・これは使えないと思いつつもPEラインをある程度使用してバラしは減りましたが、毎回ヒット後にハラハラするのは変わりなく、そんなデメリットの方が大きいと判断して使用を止めました。

その後、渓流ベイトを始めるに辺り、最初に持ったBeams5ftULがオールグラスソリッドでテスター佐藤さんにおすすめされたPEラインを使って再挑戦しましたが特にバラさずに数々の大物をキャッチ出来ました。

 

何が違ったのか?

 

それはラインの伸びとロッドの硬さに関係します。

まず、PEラインがバレやすいのは、ラインが伸びないからです。ナイロンラインの場合はある程度伸びるのでショックを吸収してくれてバレづらいです。

例えば、ニジマスがジャンプしたとして、柔軟にラインが伸びてジャンプと首振りに追従してくれた方がバレづらいです。突然の猛ダッシュもラインが伸びた方が負荷が一気にかからないのでラインブレイクのリスクが減ります。(ドラグ設定をちゃんとやっていれば、このリスクはPEラインでもちゃんと減ります。ドラグ設定についちてはこちらをご覧ください)

そしてフックが伸びやすいのもPEラインになります。やはりライン自体が伸びないのでフックに直接負荷が掛かりやすいからです。

逆にナイロンはフッキングパワーが伝わりづらいというデメリットがあります。遠投して着水バイトのような時にフッキングを入れてもフックがほとんど刺さらずにすぐにバレたりします。

 

PEラインはハリがない商品が多いので緩むと一気にテンションが抜けます。

硬いロッドでPEラインを使っていると例えば魚が首を振った時に、一瞬で張ったり緩んだりを繰り返せるのでバレやすくなります。。ナイロンラインの場合はハリとラインの自重によってある程度テンションが保たれるのでバレずらいです。

これはハリの強いPEラインを選択する事によって少し解消されます。

 

ラインが伸びないなら、どうすればバレにくいのか?それはロッドを柔らかくするかパキパキではない粘りのあるロッドを使えば大丈夫です。

PEラインの伸びのなさをロッドが吸収してくれれば問題ないわけです。

そして、渓流ベイトフィネス専用ロッドは一部を除いて、胴まで曲がるテーパーのロッドが多いので、スピニングでPEラインを試してみたけど全然ダメだったという人も

渓流ベイトフィネスを始めるなら、ぜひ一度はPEラインを試してみて欲しい

と思います。

なお、PEラインは8本撚りよりも4本撚りが断然おすすめになります。
(PEラインは複数の細い糸を束ねて作られています)

8本撚りだと1本1本が細いので石や岩に一瞬擦っただけでスパっとビックリするくらいあっさり簡単に切れる事があります。

4本撚りは本数が少ない分、1本1本が太いので8本撚りよりも根ズレに強いです。

だから、石や岩が多い渓流ベイトフィネスには4本撚りがおすすめになります。

また岩や石になるべくPEラインを擦らないように、根ズレに強くするためにリーダーを使うようにしてください。

渓流ベイトフィネスのPEラインは何号?

イワナ・ヤマメはPEライン0.4~0.8号

ニジマス・ブラウントラウトはPEライン0.6~1.5号

くらいになるかと思います。

あくまで参考の目安でこれ以外の号数を使用しても問題ありません。

渓流ベイトフィネスのPEラインのリーダー

これはナイロンかフロロカーボンかお好みで選んでください。

ロッドが固めだから少しでもショックを吸収したい場合はナイロン

それ以外はフロロカーボンのリーダーで良いと思います。

 

リーダーの太さは

イワナ・ヤマメなら4~6ポンド

ニジマス・ブラウントラウトなら6~10ポンド

くらいが目安になると思います。

PEラインとリーダーの結び方

PEラインとリーダーの結び方、いわゆるノットですが、アベレージサイズが20センチで尺を超える魚を対象としない場合は3.5ノットがおすすめになります。

ニジマスやブラウンそしてイワナ、ヤマメの大物が来た時にも安心したい場合は接続強度が3.5ノットよりも強いのでFGノットがおすすめになります。

FGノットは昌栄のシステムスティックなどの補助ツールがあるのでおすすめです。そういった道具を使わない場合は堀田式FGノットがおすすめです。

ちなみに私は釣りの先輩の佐藤さんにおすすめされた昌栄のシステムスティックを愛用しています。

とりあえずPEラインとリーダーの接続方法ですが根掛かりした時にスナップから切れるなら問題ないと思います。接続部でリーダー事切れて無くなる場合は問題有りです。

3.5ノット及びFGノットについては検索すればPEラインとの接続方法を紹介しているブログや動画がたくさんあるのでぜひそちらを参考にしてください。

ちなみに北海道で渓流ベイトフィネスをやるならFGノットがおすすめになります。不意の大物にも安心です。

電車結びをおすすめしない理由

PEラインとリーダーの接続で電車結びでも問題ないと言う人がいますが、個人的にはちょっとどうかと思っています。

それは電車結びの場合は1本のライン同士が一点で結ばれているのでショックにとても弱いです。電車結びをするなら負荷がより一点に集中せずに簡単にできる3.5ノットの方がおすすめです。

渓流ベイトフィネスでおすすめのPEライン

おすすめのPEラインは山豊テグスのレジンシェラーとなります。

このPEラインはオレンジカラーがあるので渓流での使用にピッタリです。

渓流にカラーラインが何故おすすめなのかというのは別途書きたいと思います。

ラインはとても重要なタックルの一部なので何種類か試してみましたが、今の所は山豊テグスのレジンシェラーで満足しています。

かなり値段が高いPEラインや廉価の安い商品、イエローカラーのPEラインも試してみましたが、すぐに交換するのが前提な感じでベイトリールのレベルワイドが緑の粉だらけになってコーティングが落ちまくってたり、キンクしたら一撃でその部分が弱くなって切れやすくなったりするPEラインがあります。

レジンシェラーはハリとコシがとても強いのでバックラッシュしても解きやすいです。またキンクしても、そこが極端に弱くなるという印象もありません。

好みによるのかもしれませんが、渓流ベイトフィネスに使用するPEラインはしなやかな物よりもハリとコシが強い方が扱いやすいと思います。細くなればなるほど、柔らかいラインだとスプールとリール本体の隙間に入りやすくなってトラブルが起こりやすくなります。

1.5号以上の太いPEラインならこういったリールと本体の隙間にラインが入り込むというトラブルは起こりづらいので、どんな商品を使っても問題ないと思いますが、0.4号~1号がメインの渓流ベイトフィネスにおいてはそういったトラブルが起こりづらいハリとコシが強いPEラインがおすすめです。

ぜひ一度、渓流ベイトフィネスに山豊テグスのレジンシェラーPEラインをお試しください。

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ヤマトヨテグス PEレジンシェラーのインプレ


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