渓流ベイトフィネスが広く普及したのはリールの進化による所が非常に大きいです。
一昔前ならベイトで2グラム以下を投げるなんていうのは、カスタム好きでマニアックな人たちの領域だった感じがとても強いです。それでも渓流ベイトゲームを成立させたくてFishman代表の赤塚ケンイチ氏が開発したのがハンドメイドモデルでグラスソリッドのBeams5FtUL。そこから量産モデルの製造をする為にベイトロッド専門メーカーFishmanを立ち上げるのですが、それはまた別のお話。
渓流ベイトフィネスリールですが、元々の流れはバスフィッシングのベイトフィネスの流行です。
ダイワから発売されたT3Airは革新的でした、更に廉価版のSSAIRが発売されてメディアでも取り上げられるようになり、一気に渓流ベイトフィネスがメジャーになっていったと思います。更に廉価版の安いリールのアブガルシアのレボLT、上位モデルのレボLTZなどが登場して渓流ベイトフィネスシーンも盛り上がりを見せました。実際に各社から渓流ベイトフィネスロッドが発売されるようになったのはこの直後になります。
それ以前は渓流で軽量のルアーをキャストする為にベイトリールのカスタムが必須だった事もあってかなりマニアックな世界だでした。どのロッド、どのリールでどんなカスタマイズをすれば渓流で使う事が出来るのか? ワクワクしながら渓流ベイトを模索して楽しんだ方もたくさんいると思います。
今では箱を開けた瞬間から軽量ルアーをキャスト可能なリールが登場した事によって一気に渓流ベイトフィネスタックルの間口が広がりました。誰でもロッドとリールを買っただけで渓流ベイトフィネスを楽しめる時代が到来したわけです。逆に誰でも出来るようになって物寂しく感じる人もいるかもしれませんね。
そんな流れをくんでいた渓流ベイトフィネスリールですが・・・
2016年の春にまた革命が起きます。
FTBブレーキ搭載のベイトフィネスリール、16アルデバランBFSの登場です。
これには衝撃を受けました。
それまでにT3Air、レボLTZ(チューン済み)、カルカッタコンクエスト101HG(アベイルシャロースプール搭載)などのリールを使用していたのですが、ノーマル状態でそれらのリールのキャスト性能を凌駕していたんです。
T3Air(SSAir、アルファスAir) <<< 16アルデバランBFS
個人的な感想だとこれくらいの性能差があります。
ダイワのAIRブレーキシステムの構造上、トラウトの渓流ベイトフィネスでインダクトローターが作動したりしなかったりするので16アルデバランBFSに比べると2~3グラムの軽量ルアーのキャストが安定しません。
その為にT3AIR・SSAIR ストリームトラウト ブレーキチューンというのをSLP WORKSで受け付けているのですが、オーバーホール込みで4、500円(税抜き)で納期が3~4週間程度となっています。新品購入に依頼すれば2000円で対応して貰えます。
シマノの16アルデバランBFSが3万4000円弱くらい
ダイワのT3Airが5万弱、SSAirが3万2000円弱くらい
個人的には価格・性能を考えると16アルデバランBFSが圧勝となります。
そして今年2017年・・・
カルカッタコンクエストBFSが登場します。
もう渓流ベイトフィネスリールはシマノが独走状態になっています。
(個人的な感想で人によってはシマノリールの効果・効能は変わってきますw)
16アルデバランBFSはその外観デザインとロープロファイルリールという事から敬遠される方も多かったのですが丸型リールのカルカッタコンクエストBFSが登場した事によって、渓流にはトラウトには丸形派もFTBブレーキの恩恵を受けれる事になる事でしょう。
ただカラーがガンメタリックじゃなくてゴールドがよかったっていう声は絶対に出るでしょうね。それとカルカッタコンクエストBFSの巻取り量に不満を持つ人も出てきています。
ですがカルカッタの感度って捨てがたくて、カルカッタコンクエスト101HGにPEラインの組み合わせだと小さいイワナがかかっても首を振ったりするのが手元まで伝わってきます。
LTZで何も感じれなかった生命感がカルカッタコンクエスト101HGにしただけで感じる事が出来るようになったので感動しました。(仲間と釣りに行った際にロッドは同じで私はLTZ、仲間はカルカッタコンクエスト101HGで、ちょっと借りた時の感想です)その日は家に帰ってすぐにカルカッタコンクエスト101HGを注文しましたw
ちなみにダイワもしくはアブガルシアからシマノのアルデバラン・カルカッタコンクエストBFSを超えるリールが発売されればすぐに鞍替えする所存ですw
あ・・・渓流ベイトフィネスリールは遠心かマグネットかっていう話を書き忘れていました。
16アルデバランBFSのFTBブレーキの登場でその辺はもうFTBブレーキだろっていう感じもあるんですが、安定するのはマグネットブレーキです。遠心ブレーキはアベイルのシャロースプールを入れればかなり気持ちよく飛んでいきます。
FTBブレーキはマグネットブレーキですが可変マグネットブレーキとも呼べる画期的な構造で、16アルデバランBFSもしくはカルカッタコンクエストBFSを購入出来るならまず間違いないのでおすすめです。
その他のリールでマグネットか遠心か迷っているようなら、相性もあるので実際に遠心ブレーキとマグネットブレーキの両方でキャストをしてみて試してみるのが確実です。
どっちも試せない場合はマグネットブレーキを選択するのが無難だと思います。
次の話はこちら
↓ ↓ ↓ ↓
渓流ベイトフィネスのリールのギヤ比は?
コメントを書く